2021年3月30日
令和2年度 テルモ生命科学振興財団 医療貢献活動助成 報告書
「地域連携による、育児困難な状況にある産前産後の母児支援事業」をまとめました。
PDF 地域連携による、育児困難な状況にある産前産後の母児支援事業報告書2021年3月
4月~12月までの期間、病産院又は個人からの依頼合わせて見込みの訪問件数は
120件の予定であしたが、実績として110件の訪問支援を行いました。
110件 訪問先エリアの内訳は、大垣市、岐阜市、羽島郡(笠松町・岐南町・輪之内町・
安八町)、各務ヶ原市、羽島市、瑞穂市、美濃加茂市、養老郡(養老町)、揖斐郡(大野町)
を中心とする県内、西濃・中濃・東農エリアの方々が対象でした。
提携先病院の近くや当助産院の周辺地域である大垣市、羽島郡、各務ヶ原市が
件数としては多いが、本年度は西濃地域だけなく中濃、東濃地域にお住いの方にも
ご依頼を受け、広く訪問支援に伺うことができました。
2020年1月頃から、社会状況を揺るがし始めた 新型コロナ感染症の蔓延は、
4月からの支援活動の実施の判断を迷わせる事態でした。
事務局の方々にも連絡を取り合い、あわせて当法人での会議・意見交換を行い、
「必要とされるニーズに対して、できる事を考えながら行っていこう」という
意思を確認し、同じ方向で手探りながら向き合ってまいりました。
この1年の大きな社会状況の変化をもたらしたコロナ感染症は
「不要不急の外出の制限」「三密の回避」など、
人と人との交流を制限する事で感染防止を図る予防の対応が、
母児に今まで以上の孤立と、孤独を強いる事になってしまった一年だったと
振り返ることができました。
行政の窓口も通常とはいかず、医療サービスも制限される中で、
私達はこの活動を通じて自信をもって皆様の『良かった』に貢献できた
という自負を持つことができました。
連携先である、大垣市民病院の皆様と良い関係を築きながら地域と手をつないで、
このコロナ禍の一年に向き合う事ができました。
当法人内の支援スタッフ間も情報交換方法を対面から変更するなど、
運営体制も従来通りとはいかないもどかしさの中で、どうするべきか?
の最善を尽くしました。
支援スタッフの感染が疑われる時や、ケースバイケースでの対応は想定外のことばかりであり
従来通りとはいかず、支援メンバー間の連絡なども非常に困難な対応を求められました。
支援スタッフ及び事務局及び対象先では今のところコロナ感染が疑われる事なく
活動を継続させていただいております。
この一年ご支援を、心から感謝申し上げながら、
私ども精一杯の力をもってこの活動にとりくませていただき、
多くの方々の嬉しいお声をいただくことができました。
皆さまに感謝を申し上げながら 「この一年」 活動を完遂できたことを
喜ばしく思っておりま す。
今後も未熟な私達ですが、暖かいお力添えや多くのご理解を賜れることを
願っております。
4月からは支援スタッフを増員できる見通しもあり、
コロナ禍の状況に変わりはないですが、コロナ感染症蔓延予防を最大限意識した
支援活動を展開するために準備をはじめておりま す。
つなぐプロジェクト 代表理事 奥村佳子